経管栄養という医療ケアが必要、かつ、飲食以外に特に就園に影響する要素がない子供がつばめの会には多くいます。フローレンスの障害児保育園ヘレンに対しては、開設当時からつばめの会の全国の会員達が「うちの地区にあれば」と口にするものでした。それくらい、経管栄養の子供(医療ケアの必要な子供も)へ対応できる園は見つかりません。
先日のフローレンスのブログ (http://florence.or.jp/news/2017/05/post17994/)
に、まさにつばめの会でも重要な事例が上がっていたので下記にご紹介します。
—ブログより—
実際に、こういった、子どもが子どもの中で育つということをやってきたら、ちょっとした変化が起きたんです。
医療的ケアのひとつに経管栄養というのがあって、胃に直接栄養剤を入れるので、水分すら口に入れない子もいるんです。
そんな経管栄養のある、あるお子さんが、ぱくぱく美味しそうに弁当を食べている隣の子を見て「なんだかおいしそうだな」とか「これ、口から食べられるんじゃないか?」みたいな、ワクワクした気持ち、子どもの自我が芽生えたのか、隣の子のお茶を、ペロッと舐めたんです。
本当にあった話なんですけど、これって、絶対に家ではしなかったことだし、障害児保育園で初めてできたことでした。
—転載ここまで
この事例は、つばめの会の顧問の、昭和大歯科病院 教授の弘中先生の普段から仰っているお話とそのまま同じです。
「お父さんお母さんが、美味しいねー。なんて食べてみせても子供は真似をしません。でも、園なんかで自分と同じような子供が食べていることは、子供にとっては『これ食べちゃうんだ』という大きなショックになります。」そしてそれをキッカケに食べることに興味を持つようになることも少なくないそうです。
こういったことを考えると経管栄養の子供にこそ集団生活が必要ですが、なかなか叶いません。
経管栄養でも受け入れてくださる保育園や幼稚園があれば、ぜひつばめの会にお知らせください。
早く、経管栄養の子供に集団生活を経験させる園が増えることを願って、つばめの会の活動を続けてまいります。