活動報告

社会福祉ゼミ 高校生への講演

7月中旬、郁文館グローバル高等学校の社会福祉ゼミにて代表の山家が講演をいたしました。
このような時期ですのでzoomを利用した講演となりました。

つばめの会として普段お話をするのは、摂食嚥下に問題をもつ子のご家族や、医療資格をお持ちの方や、このような社会的な活動をされている方々がほとんどです。
今回のように高校生に向けてお話をさせていただく機会は初めてでした。

摂食嚥下に問題のある子供を育てるにあたり、どのような部分が大変なのか、
どのような点で健康な子育てをする子とは違う難しさがあるのか、
日常的にまたは節目ごとにどんな困難があるのか、
ということに対する理解は、同年齢の健康な子の親御さんが相手でもそう簡単にしていただけるものではありません
ましてや多くの核家族のご家庭では乳幼児の子育てが身近とは言えない生徒さんも多かろうと思います。

何十年か前の、子育てが身近でなかった自分が高校生だったころを思い起こし、
「どのような話であればより自分に近しいこととして興味を持っていただけるであろうか」
と心配しつつ、なるべくイメージがつくように、かつ
抽象論や精神論に寄らない具体的な話になるようお話をすることにしました。
お話をするにあたり医療的ケア児についての社会情勢についても説明をしました。

しかしこちらの事前の心配は全くの杞憂に終わり、参加されたゼミ生さん達はとても真摯に聞き、内容と関連した幅広い方向性の質問が多く出されました。

社会的な状況について、
親の会を運営するにあたった運営側の視点について、
そして高校生の立場としてできることについて、など質問も多様で、こちらの方が新鮮な驚きを得ながら2時間の会を終えました。

何十年前に高校生だった私とははだいぶ違って、
理解も参加意識も立派な生徒さん方で、こちらは講演を忘れてすっかり感心してしまいました。

郁文館グローバル高等学校の社会福祉ゼミさんとつばめの会は、つばめの会のWebサイトを刷新するにあたり助成金でお世話になった「つなぐいのち基金」 さんを経由して紹介をいただきました。
その際には、同じ社会福祉ゼミの生徒さんがこのような記を作ってくださっています。

これからの生徒さんが活躍する頃には
摂食嚥下に問題をもつ子の親御さんが
制度に関する悩みや、それぞれの地域で受けられる医療の格差なく、
安定して高い医療を受け、安心して子育てできる社会になるといいなということ、
そしてこのような生徒さんたちの育っているならば
それは夢物語ではなく期待の持てる未来であるだろうことを実感しました。

外出も少ないこの時期に、生徒さんたちから、オンラインを通じてエネルギーをもらったような貴重な機会となりました。

写真は参加者の記念撮影画像です。
ゼミ生さん達は、個人特定のないように加工しております

オンライン講演参加者

オンライン講演参加者の記念撮影です

 
 
 
 
 
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