つばめの会のクラウドファンディングはお陰様で目標金額を達成しました。
この先は動画の目的でもある「知っていただく」ために継続します。
この動画がどんな動画か、そして、つばめの会は何をしている団体かをご理解いただくため
応援してくださる方のメッセージをご紹介していきます。
食育カウンセラー 山口健太さん
山口さんは、ご自身の食べられなかった経験を活かしながら、食べられない子どもたちの相談を受けつつ、さまざまな形で情報発信をされています。
日本会食恐怖症克服支援協会代表理事、月刊給食指導研修資料「きゅうけん」代表、また著書の『食べない子が変わる魔法の言葉』で、食べない子どもたちへの対応のしかたを伝えていらっしゃいます。
山口健太さんからのメッセージ
山口健太です。お読みいただきありがとうございます。
私は人とご飯を食べられなくなった経験があります。
高校生の時に部活動の合宿で”ノルマ”の量を食べられず、指導者の方を怒られたことが大きなきっかけの1つとなり、食べる前や食べている時に吐き気や嚥下障害などの身体症状が出るようになってしまいました…。
後にそれは不安障害の症例の「会食恐怖」というものであると知ったのですが、食べられない時に1番辛かったのは、栄養が取れなかったことではなくて、周りの大人に理解されなかったことでした。
その経験から、私は当事者支援活動を始め、その中で保護者の方からの「食べられないこと」に関する相談を受けるようになりました。
今は「きゅうけん(月刊給食指導研修資料)」という先生に向けて給食指導の情報をお伝えするメディアの運営もしており、その中で保育園や学校の先生などの食育、指導についてもご相談に乗る機会があります。
その中で、少し危機感を覚えるのは「食べられない子への対応」についての知識が、そういった子どもの食に関わる仕事をしている方にも、ほとんどない場合があるということです。
食の価値観は多様であり、それについてはそれぞれが違いを理解し、受け入れ合うのが理想だと私は考えています。
ただ、最低限の知識などは、知っておくことにより、大きな助けになると思います。
私もSOSアプローチの内容を約半年前に拝見させていただきましたが、保護者の方にとっても、お仕事で子どもと関わる方にとっても、このように動画で知識を習得できるというのはとても良い機会だと思います。
特に私は「精神的な問題で食べられなくなってしまっている子」の相談に乗ることが多いのですが、SOSアプローチの内容で「そうそう、これなんだよ!これ、知ってほしいな〜!」と特に印象に残っていることがあります。
それは人間は「食欲」よりも「苦痛を避けること」の優先順位の方が高いということです。
つまり、食事が苦痛になってしまっている状態で、いくら食べさせようとしたとしても、それは意味がないどころか、さらなる苦痛の上塗りをしてしまうことにもなりかねません。
ちなみに…。
私が食べられない時は「頑張って!(食べて)」という一言も、苦痛に感じてしまうような状態で、さらに食べられなくなっていきました。
そもそも、自分なりには既に頑張っているつもりだったのです。
そして、いま食べられない多くの子も「既に自分なりに頑張っている子がほとんどなのでは」とも感じます。
なぜなら、食べられない事はわがままではなくて、適切な理由があるからです。
そこに対してアプローチがなければ、なかなかその状況は変わらないでしょう。
その部分について詳しい話や、どうすれば良いのかについても、このSOSアプローチでも解説されていますので、ぜひ視聴してみてほしいと思います。
つばめの会にひとこと
つばめの会の代表の山家さんとは、約半年間、食育の未来についての考える活動を一緒にした仲間でもあるのですが、とても真剣に食べられない子の未来のことを考えて活動されている印象を持っています。私も、海外で歴史のあるこのSOSアプローチや日本のこの分野のトップを走っている皆さんの知恵などを総動員して、「楽しく食べることの大切さ」や「食べられないことには理由があり適切な支援があること」を伝えていきたいですし、これからの日本の未来をよくしていきたいと考えているので、今回応援のメッセージを送らせていただきました。
山家さんおよび、つばめの会のみなさま、頑張って下さい!!
(注:改行等はつばめの会で設定しました)
つばめの会より
山口さんの著書ではわかりやすい言葉で親が受け取れるメッセージを発信してくださっているので多くの方が救われたのではないでしょうか。
このような発信が増えている昨今はつばめの会の発足当時よりは親の受け取れる対応や情報が増えてきたように思います。
しかし必死に発信してもまだまだ困った当事者が減ってはおらず
医療や療育・福祉などのサポートがどこでも受け取れるという、
つばめの会の目指す未来にはまだまだ届いていないのも事実です。
山口さんのようにわかりやすく発信してくださる方や
医療・福祉の専門家と共に日本中の子供達が安心して食事・栄養を取れる未来のために
どうぞご支援ご声援をお願いいたします。