今年の摂食嚥下リハビリテーション学会では、つばめの会ブースの近くに会場の講義のモニターとスピーカーが設置されていて、内容を漏れ聞くことができました。
そこで絵本が紹介されていたので探して取り寄せてみました。
「あっくんは食べられない 食の困難と感覚過敏」 世音社 あっくん・作 高橋智・監修
内容は感覚過敏で食べられない高校生ご本人が描かれた(書かれた)ものを教育学の先生が監修および歯科医による監修がされたものです。感覚過敏について、一般向けにわかりやすく説明されています。
絵本のあとに、解説に10ページも費やされていて、その部分もとても参考になります。
一般的な絵本と異なり、本当の乳幼児さんに向けた絵本とは若干違うとは思いますが、
当事者のご家族は、学校などでの説明や、お友達などへの説明に使うことができるかもしれません。
解説ページのそれぞれのタイトルをご紹介します
・食の困難と発達障害
・保護者が感じた子どもの食の苦手の例
・食の感覚過敏をご存じですか?
・感覚過敏と食の困難の関係
・食の困難を取り巻く問題 (←ここで「しつけや育て方のせいではない」と明記されています!)
・本人にしかわからないから…
・安心して食べるための支援とは
・食べられないあっくんのお母さんの子育て記録
・日本歯科大学 田村先生による解説
つばめの会にも、感覚過敏かな?と思われるお子さん、発達障害をお持ちのお子さんのご家族が多くいます。
医学的な対応はもちろんのこと、文化的にも家族や周囲が理解するきっかけになる絵本だと思います。
つばめの会はここから購入しました。